友人の遺書
数年前に自殺した友人の両親に今更ながら挨拶してきた。
そして遺書を読んできた。
悩み事の原因は大体一緒だった。
研究が進まない。
怒られるのが極度に怖い。
趣味が無くて毎日面白くない。
自分が嫌い。
自分は鬱なんじゃないか。
誰だって多かれ少なかれそれで悩むことはある。
俺も研究が進まなかった。(結果退学。
怒られるのが怖くて仕事では叱られるたびに涙目になって情緒不安定になる。
趣味が無くて仕事以外は酒飲んで寝るだけ。
自信が持てない自分が嫌い。
何か性格の病気なんじゃないか。(それだったらいっそ楽なのに)
そんな僕は自殺間際で怖くなりカウンセラーに逃げ込んだけれども、彼はそのまま逝ってしまった。
カウンセラーに行って生きてはいるけど、根本的なところはなにも変わってない。
毎日楽しくない。自分に自信が持てない。自分の意見が言えない(責任が私にないときは自由になれるんだけど)
カウンセラーは精神的な病気の診断はしないし。
何も変わってないよ。何も。死ぬのを諦めただけ。
友人の母親は言った。あなたのことを必要としている人がいると思って生きてほしいと。
でも僕は思う。僕は親のために生きているわけではない。
人とかもうどうでもいい。自分が楽に生きたいだけ。