嫌われる勇気
読んでいてこれほど疲れる本もそうそうないと思う。
「世界はシンプルである」 俺「あーハイハイ(棒」
「誰もが幸福になれる」 俺「あーあーハイハイ(棒」
「トラウマは存在しない」 俺「ファッ!?」
「これまでの人生に何があったとしても、今後の人生をどう生きるかについて何の影響もない」 俺「ファファッ!?」
「短所ばかりが目についてしまうのは、あなたが自分を好きにならないでおこうと決心しているからです」 俺「ファファファッ!?」
上のはまだまだ序の口。
とにかく最初に極論を持ち出されて「っざっけんなこのやろう!!!!!」
ってな感じで本を投げ出したくなることがとても多かった。
この本は哲学者と相談に来た青年の対話により話が進むのだが、
青年の反応も私の反応と同様に「いやいやちょい待てやくそジジイ!」と返す。
だから「あぁ、ここはそう思っていい場面なんだな」と、どうにか読み通すことができた。
まだすべてを理解できた訳ではない。
目的論の考え方は相当な癖がある。
勇気づけも具体的にどうすればよいのかよくわからない。
何度も読み返さなければならないだろう。
対話形式で話が進むので、要点が理解しづらいし、
上に書いたが最初に極論を持ってこられるので更に混乱してしまう。
たぶんそれは自分で考えるきっかけを与えるような意図があるとは思う。
体感で何となく理解した感じ。
そんな中で、共同体感覚、自己受容、他社信頼、他社貢献といった内容は
私にとっては大きな収穫だった。
自分に自信が無い。ひたすら無気力である。コンプレックスがある。ひたすら傷つくのが怖い。何もしたくない。
私は自己分析を進め上記の問題が浮かび上がる一方で、
これらをどうしたら克服できるのか答えを得ることができなかった。
「克服」という言葉が適切かは分からないが、
この書籍、しいてはアドラー心理学は、
私が一歩を踏み出すために必要であると確信している。
話は変わるが、先日読んだホリエモンの「ゼロ」を読む限り、彼はアドラー心理学の実戦者ともとれる。
彼の働く意義とは、アドラー心理学でいう他社貢献に近いものを感じる。
出版社一緒だし何か関係あるのかね?
今読み返したら感想変わるかもね。